Label - GALACTICO RECORDS/LAR-PRODUCTION
Genre - Hiphop/Japanese
Cat no - GLTR-007
Release - 2012.11.21

"大阪Hip Hopシーンの良心" LARGE PROPHITS 結成17年、約5年振りのニューアルバムを引っ提げてBACK AGAIN!!!

おれらのBRETHREN LARGE PROPHITSがお前らの耳に飛び込んでいくから覚悟せい! - JUMBO MAATCH from MIGHTY JAM ROCK

1995年の結成から17年。メンバーの入れ替わりなしに、これだけの年数をともにして来た集団は大阪、そして全国を見渡してもそうは多くはないはずだ。それゆえに、Hip Hopシーンはもちろんのこと、音楽シーン、果ては日本や世界の情勢ですら…、何もかもが彼らが活動を始めた頃とはガラリと様変わりしてしまった。当然ながら取り巻く環境も、それぞれの生活や家庭があって、かつてとは全く異なってしまった…はずだ。そんな中で待望の新作となる今作品。メンバー個々の活動が途切れなくあったとはいえ(TOKIのソロ、K-ONEとMICROのユニットDOUBLE TRIGGER、SHUNAMIによるプロデュースユニットMARUHI PROJECTの一連作品…etc.)、2007年の『Livin' Large』『Makin' Prophits』という2枚のアルバム連続リリース以来のニューアルバムに懸ける意気込みは、このアルバムにセルフタイトルを冠したことからも容易に汲み取れる。LARGE PROPHITSは、90's的フレイバー漂わす音楽性と、連綿と続く大阪Hip Hopの正統な系譜に位置するなラップスタイルが支持されてきた「大阪Hip Hopシーンの良心」とも称されるグループ。ともすれば居心地の良いそんな評価に、あぐらをかいてしまうこともありえたわけだが、彼らは敢えてそれをよしとはしなかった。フロウやトラックなど随所に挑戦を散りばめてきたこのアルバムを聴けば、この言葉の意味はうなずけるはず。そしてその姿勢は大いに讃えられるべきだ。今回、MICROとAGRI8の二人の声が数曲のみの参加にとどまったことは残念だが、グループ内で最もスタイルが異なる、K-ONEとTOKIの2MCがメインになったことで、過去の作品より結果的にソリッドでタイトな感触が増した。更に、外部からのトラックメイカーの曲や、楽曲ごとにそれぞれが新しいフロウをもってきたことでとても多彩な作品に仕上がっている。そしてその根幹にあるMC陣のリリックも、パーソナルな経験や成長が色濃く反映した見逃せない要素となっていることにも触れずにはいられない。LARGE PROPHITSならではの核となる部分はキープしつつ、絶妙に挑戦的なスタイルで肉付けされたこのアルバムで、彼らの過去・現在・未来の全てをぜひ感じ取ってほしい。 - KN-SUN