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でーれーガールズ

　人気漫画家佐々岡鮎子は、故郷に錦を飾るべく母校の白鷺女学園で講演をすることになり、30年ぶりに故郷の岡山に帰りますが、岡山弁を聞いた途端に、30年年前の学生時代の思い出が溢れてきます。

東京からの転校生である鮎子は、みんなに馴染もうと努めて岡山弁を使っていたら、クラスメートから「でーれー言い過ぎ！！」と「でーれー佐々岡」というあだ名を付けられ、浮いた感じでした。そんな鮎子は一人漫画を描くことが趣味です。中学校から書き溜めていた漫画に登場する「ヒデホくん」は鮎子のあこがれを凝縮させたキャラで、自分が作った2次元キャラに自分でほれ込んでいます。ところがその漫画ノートを見たクラスメートの武美も、本当に2次元のヒデホ君に恋をしてしまい、横恋慕は鮎子に悪いと、悩むのでした。

　今考えると他愛無い出来事ですが、青春時代の当人たちには大問題で、こういったくだらないごたごたで、二人に唐突に別れますが、今回母校の講演再会。昔を思い出しながら、いい感じでお話は進んでいきます。しかし最後にはまた唐突に別れがやってきて…



夏を喪くす

「天国の蝿」

ろくでもない父親のために極貧生活に陥り、将来の夢を絶たれた主人公も結婚して平和な生活を送っています。憎んでいた父親ですが、娘に父親の遺産を発見して・・

「ごめん」「夏を喪くす」

いずれも主人公は冷めた関係の夫を持つキャリアウーマンです。「ごめん」ではその夫が事故に遭い植物人間になりますが、ずっと隠されていた不審な振り込みを発見して夫の過去を尋ねる話。「夏を喪くす」は完ぺきなプロポーションを保っていることが自慢である40歳の主人公が、乳癌を発症し乳た時の葛藤を描きます。

「最後の晩餐」

現代美術の取引で成功を収めている主人公は7年ぶりにかつて修業をしていたニューヨークを訪れ、親友クロが失踪していることを知ります。ところがこの部屋の料金は7年間ずっと振り込まれ続けていたのでした。実は9.11事件ですでに死んでいたクロですが、彼女の帰還を印字手部屋代を払っていた人を探す主人公の過去への遍歴を描きます。