ご覧いただきありがとうございます。
この商品は、祖父が数年前に購入しましたが、既に体調が不良だったため、読まずに残していったものです。
今回、遺品整理で出品させて頂きます。状態良好です。
よろしくお願いします。

概要
従来の国策会社の研究では、国策の形成・遂行過程における軍部や政府等の利害の角逐に重きがおかれ、株式会社という組織形態がもつ意味については等閑視されてきた。本書は、典型的な国策会社「台湾拓殖」の設立や資金調達、経営実態等にかんする経済・経営史的分析を通し、国策会社の本質と日本の植民地経営の特質を描き出す。

序　章　分析対象としての台湾拓殖……………湊 照宏・齊藤 直・谷ヶ城秀吉

第1章　国策会社の概念規定と分析視角ーー国策会社の本質は何か……………齊藤 直

第2章　設立経緯と政府ーー何が期待され，どのように制度設計がなされたか……………谷ヶ城秀吉

第3章　事業展開と金融構造の概観ーーどこから資金を調達し，何に使ったのか……………湊 照宏

第4章　株式による資金調達と株式市場ーー国策会社の資金調達は容易であったのか……………齊藤 直
　
第5章　社債発行と金融機関・政府ーー金融機関・政府は協力的であったのか……………齊藤 直

第6章　国策性事業の展開(1)--いかに低収益であったのか……………湊 照宏

第7章　国策性事業の展開(2)--「国益」と「私益」をどのように両立させようとしたのか……………谷ヶ城秀吉

第8章　政府出資と補助金ーー低収益はどのように補われたのか……………谷ヶ城秀吉

第9章　内部資本市場としての国策会社ーーどのような機能を果たしたのか……………湊 照宏

終　章　台湾拓殖から見る日本の植民地経営……………湊 照宏・齊藤 直・谷ヶ城秀吉