悪魔の火祭
高木彬光
角川文庫
昭和54年初版

●詳細
奇異な離婚問題にはじまる戦慄の殺人劇
「あの男が、どうして姉をあんな体にして
捨てようとするのか、
その秘密が知りたいのです」
私立探偵、大前田英策の事務所に
増長栄子が訪ねたのは、
彼女の姉の離婚問題についての依頼だった。
栄子は、しばしの間、核心に触れること
をためらっていたが、突然眼尻を吊りあげ、
唇の端をぴくぴく痙攣させたかと
おもうと吐き出すような口調で言った。
「姉は両腕から背中一杯に刺青を
彫られているんです」
涙ながらの栄子の訴えに、
英策はこの奇妙な問題の依頼を承知したが、
犯波探知機ともいうべき彼の感覚は、
この件にまつわる怪事件の突発を
感受してた……。

●高木 彬光(たかぎ あきみつ)
1920-1995年（平成7年）9月9日）は、
日本の推理小説作家。
本名は高木 誠一。
津軽方言詩人・
医師の高木恭造の甥に当たる

親戚の叔父さんより譲って頂きました。
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