未使用ですが箱に凹み傷汚れあり。


今回の出品は、タミヤ 1/24 No.79 ミノルタ・トヨタ88C-V です。1989年3月の発売ですから、もう35年前の発売品です。
半世紀を超える歴史を持つル・マン24時間耐久レースを制する事は自動車メーカーとしては一度は制覇したい目標でした。トヨタは1982年から挑戦を開始し、1985年初めてル・マンに遠征しました。マシンはトムス83Cで初遠征で12位完走という大成果を収め、トヨタの技術力を知らしめました。その後、トヨタはポルシェ、ジャガーといった強豪を凌駕するニューマシン 88C-VをTRD、童夢、トムスの協力の基、開発しました。エンジンはV型8気筒3.2リッターにツインターボで最高出力は800馬力を達成しました。又、排気量アップと共に燃費や耐久性と言ったル・マン制覇には必須となる要素の向上も図られました。ボディはターボエンジンの冷却効果を高める為、空気の流れを最大限に利用できるようエアダクトが随所に配置され、風洞実験で練り上げられた先進的なフォルムとなりました。1988年は国内レースで熟成を図り、翌1989年はヨーロッパで開催される耐久選手権に全戦参加する事となりました。しかし、思ったような戦績は残せず、目標としたル・マンにおいても、発展型である89C2台と共に参戦しましたが早々のリタイヤとなりました。こちらについては、トヨタ本体、TRD、童夢、トムスと船頭が多く、方向性がバラバラだったのが原因と反省され、翌年からは体制が一新されました。そういう面では、後のTS050でのWSPC、ル・マン制覇の礎となった事で歴史に残るマシンです。
キットのリアカウルは脱着式で、ターボユニットにいたるまで精密に再現されたV型8気筒3.2リッターエンジンも精密に再現されています。室内はロールケージやバケットシートなど実感たっぷりに再現され、専用のスポークタイプホイール、スリックタイヤも忠実に再現されています。
冷暗所で大切に保管していましたが、経年でデカールは糊が飛んでおり、デカール糊等の使用は必須となります。残念ながら、タイヤマークは使用不可です。タイヤマークテンプレート等で対処お願いします。ハセガワ製で後継機の91C-Vが出た現在でもまだまだ魅力的な一台です。