ミニチュアハウス「Lilliput lane」（リリパットレーン）は1982年にイギリスで誕生しました。ガリバー旅行記に出てくる小人の国「リリパット」から名付けられたシリーズです。

実際にイギリスにある建物をモデルに、屋根の瓦や壁のレンガ、家の周りに茂る木や植物なども細かいディティールで表現されています。その細部の細かさを表現するため、一つの型からは7～8個のモデルしか作られません。

色はひとつひとつイギリスのペインターの手彩色で着色されているため、とても繊細で趣のある造りになっています。（屋根の塗料はげなども忠実に再現されています）

この作品のタイトルは「CHILTERN MILL」（チルターンミル）です。1989年に「イングリッシュコレクション・ミッドランド」として制作されました。
リリパットとしては、とても珍しい作品です。丘の上に立てられた風車小屋をモデルにしています。よくこうした作品では、風車のプロペラに当たる部分はプラスチック製のことがありますが、こちらの作品はプロペラ部分もしっかり陶器で制作されています。風車小屋の1階部分には、プロペラの動力を利用した粉ひき場が設けられています。小屋の表には、石臼が幾つか置かれています。挽き終わった小麦の粉が大きな袋に入れて並べられています。小屋の2階は、住居兼 動力室になっています。プロペラのシャフトが通っている大切な部分です。1階と違って白く塗り分けられているのがステキですね。とても珍しい希少な作品だと思います。

●サイズ：
直径 12cm、高さ 16cm
プロペラ直径 11.5cm

●状態：
とても良い状態です。細部まで作り込まれています。

●その他、注意事項：
なし

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