「幻の日本酒を飲む会」を主催して25年。
吟醸ブームの真ん中で考え、怒り、喜び、酔いつぶれた日々をドキュメント

目次
⚫︎第一章 吟醸酒という言葉のないころ
私の知っていた吟醸酒
苦心の酒あつめ
プライド恩人
演出家は飲めない
だれが責任を負ったか
人集めに「幻」の文字
やがて「会三則」
料理より先に酒
月例開催に
昭和55年ごろ
自然にわかってくる
きき酒は無し
吟醸古酒の発見
例会がデビューの場に
花岡正庸の言葉から
酒問屋主導の吟醸純米酒
蔵元見学会(丸真正宗)
蔵元見学会(東力士・鏡山)
品質論争
一升瓶をボトルキープ
古い紙幣で当時の復刻酒
デパートの対応
蔵元見学会(米鶴)
⚫︎第二章 ひろがる輪
今井宏さん
富川憲知さん
栗原信平さん
日本吟醸酒協会の発足
思惑
吟醸規格の純米酒
地酒居酒屋
地酒酒販店
酒の語り手
蔵元見学会(天覧山)
新しい約束事
伏見の蔵巡り
テーマも多様化
昭和六一年ごろ
蔵元見学会(長野県諏訪地区
『幻の日本酒を求めて』蔵元見学会(秋田ツアー)
『吟醸酒のはなし』蔵元の私生活
知事を表彰
明治の銘柄
蔵元見学会(山鶴・春鹿)
フランス視察旅行南極支部
多才な講師陣
プレゼント
平成三年ごろ
⚫︎第三章 まだまだあるぞあの酒、あの店
「集」を離れる
行きつけの店
兆屋
「吟ビール」に思う
『新銘酒紀行』
命がけ親子丼
ガード下の店
酒を食う奴
酒ばやしハンナ
『吟醸酒誕生』
雰囲気も変え
⚫︎第四章 飲みも飲んだり三千種
専門誌誕生
石川弥八郎賞
「米百俵」
「不作に腐造なし」
現代の名工
そばと吟醸酒
全国交流会
さらば滝野川
串焼きなばや
復活のチャンス
貧者の一灯
平成の千住河原酒合戦
会員たち
奥様もお誘いして
日本人の飲み方
振り返れば二○年
酒蔵のメセナ
「神力」復活
芭蕉の歩いた道と酒
吟醸酒を最初に置いた店
伝統と新しい銘柄
ボランティア
外国産清酒
幻の米
ホンモノとニセモノ
新しい時代
精米歩合
高くて飲めない
安い吟醸酒のつくり方
結婚を祝う
ワイン事情
なにかヘンだよ会の方向
出品酒を飲む理想的な地酒居酒屋
マスコミの評価
「盗み見酒」初演
青年老いやすく酒成りがたし
終わりも静かに
あとがき
例会賞味銘柄リスト

幻の日本酒 酔いどれノート
篠田次郎
無明社出版
2002年初版
定価1800円＋税