【1941年12月26日、ロンドンにカイロから1日おくれのクリスマス・プレゼントがとどいた。
「ドイツ・アフリカ軍団、トリポリ公路を敗走中」
ロンドン子はおどりあがってよらこんだ。
だが、敗れたはずのロンメルの機甲師団は、北アフリカの要衝トブルクを包囲し、新年を祝う花火を上げていた。
アフリカ軍団将兵の偶像ロンメルを、イギリス軍では"砂漠の狐"とよんだ。
それは軽蔑よりも、おそれと称賛をこめたことばだった。】

第二次世界大戦の激戦地、北アフリカを縦横無尽に動き回ったロンメルのアフリカ軍団を描いた古典的名著「ロンメル戦車軍団　"砂漠の狐"」です。
ミリタリー好きの方なら皆ご存知の第二次世界大戦ブックスの一冊です。
それほど分量もなく、写真や図版も豊富で飽きずに読めるのでオススメです。
内容が少し古いですが、ロンメルのアフリカ着任からアフリカ軍団の終焉まで、興味のある方のご期待に添える内容かと思います。

経年劣化による色あせや、シミ、汚れ、扉表紙を開いたところや本文中にノリのはがれなどありますが、中身を読む分には全く問題ありません。

第二次世界大戦ブックス18
サンケイ新聞社
著者:ケネス・マクセイ
1941年いらい英陸軍将校として戦車連隊、機甲軍団に勤務、最近少佐で退役。その間、ヨーロッパ、アジアで戦闘に参加し、MC勲章をうける。退役後、軍事評論に専念。著書に英国戦車連隊小史「青い草原のかなたへ」西部戦線の英軍機甲部隊奮戦の物語「ビミー丘の暗い影」本シリーズ「ドイツ機甲師団」などがある。