「屋烏」
乙川 優三郎
発行　講談社文庫（2002年2月 初版）
定価　 495円
◎経年によるシミ、キズ、汚れがあり
　ます。通読には支障ありません。
〈目次〉
禿　松／屋　烏／竹の春／病　葉
穴惑い　　5作品

勘定奉行だった父が政変に巻き込まれ惨殺されて以来、一家の大黒柱となって幼い弟を育てあげた揺枝。気がつけば、婚期はとうに過ぎていた。ふとしたきっかけで、彼女は顔に傷のあるならず者に恋心を抱いてしまうのだが。武家の宿命を背負った揺枝に訪れた初恋を清冽に描く表題作ほか全5編の時代小説集。

「夜の小紋」
乙川 優三郎
発行　講談社文庫（2007年9月 初版）
定価　448円
◎経年によるシミ、キズ、汚れがあり
　ます。通読には支障ありません。

〈目次〉
芥　火／夜の小紋／虚　舟／柴の家
妖　花　　　5作品

小紋を考案し型を彫ることを生業に望み、色挿しをするふゆと末を約束した由蔵。だが、魚油問屋を継いだ兄が急死する。やむなく家業を継ぎ、ふゆとも別かれた由蔵は、商売に明け暮れていくが、あるとき、なじみの料理屋の女将が“おもしろい小紋を見つけた”と言う。表題作を含め全5篇を収録。

「蔓の端々」
乙川 優三郎
発行　講談社文庫（2003年4月 初版）
定価　667円
◎経年によるシミ、キズ、汚れがあり
　ます。通読には支障ありません。
◎天・小口にシミがあります。
　（写真参照）

７歳で父の組子・瓜生仁左衛門に預けられた禎蔵は、剣術に自力で這い上がる道を見出し、出世した。しかし、否応なく藩内の大きな力に巻き込まれていく下級武士の悲哀を身近に感じながらも、幼なじみの失踪と、父の死の謎を問い続ける。藩権力に翻弄される下級武士たち。その中で、若き剣術師範は、手探りしながらも誠実に生きようとする。書下ろし長編時代小説。

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