「40歳だけど大人になりたい」
王谷 晶
定価: ￥ 1870

年はとった。
しかし、なんか違う気がする。

身体の衰え、お金の不安、
変えられない生活習慣.......

理想と現実のギャップに
戸惑う中年世代へ贈る、痛快オトナ考
我々は本当に大人になれるのだろうか？

中学生の頃に憧れていた、煙草の吸殻と酒の空き瓶とまずいコーヒーに囲まれ昼夜逆転生活をする不摂生な売れない小説家というやつに見事なりおおせたが、なってみると、単純に体調が悪くて日常生活がつらいのだ。（中略）「これ、別に、カッコよくねえな・・・・・・」ということにやっと気が付いた。
「運動と大人」より

この本は、40歳を過ぎた一人暮らしの個人事業主が「大人になりたい・・・・・・」と願いながら、日々世の中に起こることや自分の来し方行く末に悩んだりボヤいたりする軌跡をまとめたエッセイ集です。
40を過ぎたならじゅうぶん大人のはずだろうって？それはホントにそうなんですけど、でもやっぱり、まだ自分のことを胸張って大人と宣言するのは気後れしてしまうんですよね。自分のイメージする「大人」と自分の現状がかけはなれているし、イメージに寄せていく方法も分からない。こういう大人になりたい！みたいな具体的なロールモデルも見つからないし、かと言ってもちろん自分を子供だ、赤ちゃんだ、バブウ、と言うこともできない。曖昧な状態で、時間だけが過ぎていく。
(はじめに)