村上春樹氏の1979～1989における全8巻セットの作品集です

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デビュー作の風の歌を聴けからはじまる羊三部作、大ヒットとなったノルウェイの森、そして初期の頃の先鋭的な短編集が三巻に渡り大量に編纂されています。村上春樹氏を知る上で、作家としてのその立ち上がりからスタイルを確立するための１０年間がすべてここに含まれていると言ってもいいのではないでしょうか。



商品の状態につきましては、画像の通り外箱の角に多少の瑕疵があります。また画像にはございませんが外箱裏側にも多少の経年による瑕疵がございます。中身につきましては、よりきれいな状態であり帯も揃っております。



※内容品は画像の通り、本編全巻と外箱になります。

　外箱ごと緩衝材で包んでの発送となりますのでご了承ください。



「風の歌を聴け・1973年のピンボ-ル」

「羊をめぐる冒険」

「短篇集 (1)」

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」

「短篇集(2)」

「ノルウェイの森」

「ダンス・ダンス・ダンス」

「短篇集(3)」



書評：

　この作品集に初めて収録された注目すべき短篇がある。第３巻「短編集１」に収録されている「雨の日の女」と、第８巻「短編集３」の「人喰い猫」である。「雨の日の女・・・・」は、雨の日、黒いアタッシュ・ケースを下げ「僕」の家の前に立った中年の女性セールスマン、死んだふりをする「僕」、白い蛇に追いかけられる夢、組合のために自殺した物理の教師、腐ったリンゴ2個を残して行方不明になった女、彼らはいったい何を意味しているのか・・・・・

　「人喰い猫」は、この作品集の出版に合わせてサルヴェージして書下ろされた作品である。浮気がそれぞれの配偶者にばれて、ギリシャに逃げてきたカップルのうち、片方が消えてしまったお話

「僕」・・・・・　村上春樹が短篇小説の師と仰ぐ３人、スコット・フィッツジェラルド、トルーマン・カポーティー、そしてレイモンド・カーヴァー、彼らから村上は何を学んだのか、この作品集で明らかにされる。

「生きる」という事に真剣に向き合い、今も色あせない村上春樹初期の作品集。心あたたまる話から透明な悲しみ漂う作品まで間違いなく生涯忘れられない思い出になる小説です。