いっときマイブームで集めた印鑑・遊印のコレクションのなかの一品です。

手のひらでちょうど包み持って心地よい大きさで、石のひんやりした感覚と、ずっしりした重さ、さらに、石自体の色合いと紋様が魅力的な印鑑です。

側面に彫られているのが、高貴な二頭の龍、「福」と、人生を詠んだ漢代の楽府詩「長歌行」の結びの一句。他の三面には山水図、鳳凰らしき鳥が彫られています。

天面には「順治通報」でお金が大事だという発財志向がプラスされていて、人生観を全面で語る大変興味深い印鑑です。

彫られている「長歌行」の結びの句は

百川東到海、（全ての川は東海へ流れ）
何時復西歸。（再び西へは戻らずと。）
少壯不努力、（若く元気な時に努力をしないと）
老大徒傷悲。（年を取ってから、いたづらに痛み悲しむことになる。）

若く元気な時に努力しないと、年老いてから嘆き悲しむことになる。取り返しのつかないことになるよ。

若者へのちょっと脅しの入った(笑)エール、人生アドバイスということでしょうか。

とても残念なのが、篆刻の文字が読めないことです。
もし、解読された方がいらしたら教えてください。　

■サイズ（だいたいの大きさ）
約3.9cm×約3.9cm×高さ約9.9cm
約430ｇ

・手に入れた時にお聞きした情報をもとに説明しています。
・状態の詳細画像をよくご覧になってご判断いただければと思います。
・お使いのスマホ、PC環境、モニタ、照明、反射等の関係で写真と実物の色が多少異なることがあるので、ご了承ください。
・古さや傷などに神経質な方よくよくご検討ください。