『志摩のあけぼのー考古資料からみた志摩の歴史』、志摩市市制５周年記念、主催：志摩市・志摩市教育委員会・皇學館大学史料編纂所、編集：志摩市教育委員会・志摩市立磯部図書館・郷土資料館・岡田登（皇學館大学史料編纂所所長）、2010年、A4サイズ・33ページ



旧石器～近世の志摩の考古資料からみていく。江戸時代の志摩国は鳥羽藩・和歌山藩・伊勢神宮の領地でで志摩国と紀伊国にあたる。志摩国は志摩半島の南岸から東南岸のリアス海岸が発達しているところで平野はない。、熊野灘に面している。漁業が盛んで海上交通も発達しており、縄文時代では大分県産の黒曜石が発見され、古墳時代には北部九州の影響を受けた県内最古の横穴式石室がある。律令時代には書籍や木簡から断片的だが文字資料があり、「島の早贄（はやにえ）」「御食国（みつけのくに）志摩」とあり、海産物加工の遺跡もあった。生活・社会・経済などがと農業を基礎としている地域とは異なる認識で考察する必要性を強く感じた。