「お母さんは宇宙人」

橋幸夫

シャングリラの本
株式会社サンブリッジ
平成元年(1989)第７刷
定価:1300円(税込)

<サイズ>
縦…約19.5センチ
横…約13.5センチ
厚み…約２センチ
206ページ

今から30年以上前に書かれた「介護」体験のエッセイです。

介護制度が軌道に乗る以前の実録で、橋幸夫さんが認知症を発症したお母さまの経過と言動を赤裸々に描いておられます。

奥さま凡子(なみこ)さんは、人気歌手の橋さんに代わり、壮絶な介護を担わざるを得ませんでした。

盗んだと疑われながら辛い下の世話を…母と叔母が昔泣きながら祖母を介護していた姿が、凡子さんに重なって胸が痛くなりました。

そして、とうとう私と妹たちにも順番が回って来ました。

当初は母を抱いて何度も泣きましたが、整備の進んだ介護制度のおかげで、各施設の手厚いサポートを受けて母を看取ることが出来ました。

助けを求められなかった時代の貴重な記録として価値ある一冊と思います。お薦めです。

▲経年劣化で表紙カバーやページの端に、汚れや黄ばみ・シミが出ていますが、中は割合きれいな状態と思います。

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