大正中〜後期あたりのもので戦前に北陸から家具と一緒に上京されて保管されていたもの。当時は嫁入り道具を代々親から子へ受け継ぐ代物でした。
民芸箪笥は古道具で見かけますが、こちらは北陸工芸の漆を塗られたもので珍しく、朱色の漆が経年と共に変化した佇まいが素敵です。
年数相当の傷がありますが致命的な損傷はなくお使いいただける状態です。傷をみえなくしたり直したりする手入れは実用的でそれはそれでいいのですが、恣意的に全てツルツルにしてしまうのはどこか虚しい気もします。
古いもの大事にされるかたへ渡りますように。

サイズ
幅93
奥行45
高さ100

＃柳宗悦