神女
唐代文学における龍女と雨女
エドワード・H・シェーファー 著
西脇常記 訳

「玄佐が目覚めてみると、昨夜の愛の巣は蝸牛の殻、美味の数々は皆青い泥だった。・・・・・・」
「首陽山に虹の龍が下りてきて泉の水を飲んだ。しばらくするとそれは十六、七の少女に姿を変えた。......」
本書は日本人に親しまれた唐詩や奇想天外な伝奇物語から豊富な例を引き、『神女」という魅力的な主題の変遷をたどる。同時にローレライ、サブライナといった西欧の水の精との比較を通して世界普遍の神話世界に誘う。著者シェーファー教授はアメリカの中国学者であり、欧米における唐代文化研究の第一人者と目される。「神女」は著者の我が国における初めての訳書である。

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初版
カバーヨレあります。