【北欧電子音楽】Rune Lindblad / Death Of The Moon (Electronic & Concrete Music 1953 - 1960) / CD / Pogus Productions / P 21011-2

ペンシルベニア州フィラデルフィアのGeorge Blood Professional Audio ServicesでのCDプリマスタリング。

Tk.2-5 : 1989年に『Rune Lindblad - Death Of The Moon And Other Early Works』としてリリースされていた作品

Tk.1, 6-8 : 1988 年に『Rune Lindblad -  Rune Lindblad』としてリリースされていた作品

1： Party (Op. 1)

2： Mnens Dd (Death Of The Moon) (Op. 2)

3： Fragment 0 (Op. 3)

4： Fragment 1 (Op. 4)

5： Fragment 2 (Op 5.)

6： Evening (Op. 7)

7： Nocturne (Op. 10)

8： Optica 1 (Op. 16).

ルーン・リンドブラッド（1923-1991）はスウェーデンのヨーテボリに生まれ、美術を幅広く学んだ後、絵画とグラフィック・アートを教え始めた。 化学工学も卒業。 1953年に作曲を始める。 リンドブラッドは、スウェーデンで初めて電子音響の音素材だけを使った作曲家だった。 当時は、ケルンとパリが、オシレーター・トーン・ミュージックとテープ上のムジーク・コンクリートの美学的差異をめぐって争っていた時代である。 しかし、リンドブラッドはそれらのジャンルを互いに排他的なものとは考えていなかった。 実際、リンドブラッドは音楽以外のメディアを取り込んで作品を拡張していった。 1957年、ヨーテボリのフォルケット・フスで、彼は初期の作品を公開演奏した。 批評家たちは彼を酷評し、彼の具体的な音楽を "流行 "や "純粋な拷問 "と評した。 コンサートホールを拒否したリンドブラッドは、光学と音響の実験を始めた。 その後の3年間で、彼は6000フィートのフィルムに5つの作品を制作した。 その最後の作品が『Optica 2』である。 RadiumとPogusレーベルからこれらの録音がリリースされるまで、ルーン・リンドブラッドの作曲による録音は2種類しかなかった。 ひとつは1957年にリリースされた7インチ・レコードの片面である。 ルネ・リンドブラッドはヨーテボリ大学で教鞭をとり、教え子にはロルフ・エンストローム、アケ・パメルード、ウルフ・ビルティングらがいる。