2017年 202ページ

本物と見まがう野菜や果物、自在に動く動物や昆虫、精緻な装飾や細かなパーツで表現された器やオブジェ…。近年注目の高まる明治工芸と、そのDNAを受け継ぐ現代の作家たちによる超絶技巧の競演をご覧いただきます。人間の手が生み出す奇跡のような技術に加え、洗練された造形センスと機知に富んだ、驚異の美の世界をお楽しみください。

あいさつ

近年、 明治工芸に対する注目度が飛躍的に高まってきました。 七宝、金工、
海外から里帰りし、多くの人が瞠目するようになったのです。2014年から翌
牙彫、 木彫、 漆工、 刺繍絵画など、おもに輸出用としてつくられた工芸作品が
年にかけて、 三井記念美術館を皮切りに全国6会場を巡回した「超絶技巧! 「明治工芸の粋」展は、 そんな明治工芸再評価の機運を盛り上げるための画期
的な展覧会でした。
このたび、その続編ともいうべき「驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代
「アートへ」展を開催します。 前回に引き続き、村田理如氏が長年に渡り蒐集
された清水三年坂美術館のコレクションを中心に、近年各所での調査によ り確認された明治工芸の作品もあわせて展示いたします。
そしてさらに、明治工芸を産み出した工人たちのDNAを受け継ぎ、超絶 技巧プラスαの機知に富んだ15人の現代作家による作品も多数展示。本展 では、超絶技巧をキーワードとして、明治工芸と現代アートの時空を超えた コラボレーションが実現します。
最後になりましたが、本展の開催にあたり貴重な作品をご出品ください ました清水三年坂美術館・村田理如館長をはじめ所蔵家の皆様、そして本 展のために渾身の作品を出品してくださった現代作家の皆様、関係各位に 心よりお礼申しあげます。

表紙小傷程度で特に目立った傷や汚れはありません。

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。ご理解の上、ご購入下さい。