神道文化会公開講演会報告書、第9集・第10集の2冊
平成20年　92P　平成21年　73P

本会は昭和二十二年に設立された財団法人です。神社や神道の信仰を中心とした、日常生活の中にある古くから守り伝えられてきた文化と伝統。それを守り、後世に伝えることを目的として、出版や講演会などの活動を行っています。

今回の公開講演会では、古代の青銅器文化から近代以降の製鉄・製鋼に至るまで、鉄をはじめとする金と人との関わり、社会環境の変化に焦点をあてたものであり、講演を戴いた両先生のお話は含蓄に富み、特に小野寺先生からの近代製鉄発祥の地である釜石に焦点をあてたお話はこれまでにない分野からのもので多くの示唆を戴くものでした。

十回目となった今回の講演会では、これまでの九回の講演会の成果を踏まえ、自然環境の変化を日本文化 と技術文明の進歩の両面から考えてゆくという趣旨のもと、「自然と神々そして日本人」というテーマで開催致しました。千葉県市川市の白幡天神社の宮司であるともに環境化学の研究者でもある鈴木啓輔先生の基調講演をはじめ、パネルディスカッションでは、近年新たな学問分野として注目されつつある環境宗教学の第一人者である岡田真美子先生、また鎮守の森CO2吸収効果調査プロジェクトの中心メンバーとして都内二十三区内の神社の調査に携われた大崎正治先生のお話はそれぞれ日本人の生活、信仰と自然観について深く考えさせられるものでした。

中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙小傷、小汚れ、1冊は軽度やけ。
もちろん読む分には問題ありません。30461

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。ご理解の上、ご購入下さい。