美濃吉京料理の装い　佐竹宰始　平成4年 194ページ
京料理 まる太　銀沙灘　丸田明彦　昭和63年 194ページ　表紙上部ややヨレ。背表紙上部小破れ。

一方、京料理は日本料理の原点を成すものであり、その繊細なまでの材料の利用、そ して材料の持ち味を生かした薄い味付けの中にその特長を見出すことが出来ます。 京都 郊外の粘土質の土壌から天下に冠たる京野菜の数々を生み、それ故、これらの野菜を使 った料理は、京料理の真髄であります。
又、海に遠い京都へ入ってくる海魚の塩干物に種々の工夫を加え、手数を加えて調理 した料理も、その繊細な心配りにおいて他に例をみない京料理の特色をつくっています。 更に、美濃吉は代々川魚料理をつくり、商ってまいりましたが、川魚料理も、海に遠 く、そして琵琶湖や鴨川をひかえている京都の料理の一つの特色をつくってきました。 それ故、竹茂楼におきましては、京料理の一品一品で構成する懐石料理のコースの中 に必ず当店名物であります川魚料理を加えることにしております。
いずれにしろ、前記の当店の歴史と伝統をふまえた四季折々の京料理をカラー写真で 収録させていただきました。四季の移り変わりの中で色さす料理と食器の取り合わせの 妙を十分味わっていただけると思っています。
しかし、時間が限られています関係上、材料、料理、食器その他の点において、まだ まだ意に満たないところも多く、この本を読んでいただく方にもいろいろ御不満の点も 多いこととは思いますが、これから、おいおい直してゆきたいと思っていますのでご容 赦下さい。
又、出来上がったものを立派に動かすためには心配りのサービスが必要です。 「言葉の 前に心ありき」をモットーに、「京懐石美濃吉本店 竹茂楼」は明日に向かって限りない 前進をやってゆこうと思っております。

表紙傷、小黄ばみ。ページ小黄ばみ。全体的にやや経年感あり。

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。ご理解の上、ご購入下さい。