2004年　23P

ごあいさつ

新羅の王陵に黄金の品々が眠る、日本の大王墓をはじめとする古墳にも金製の装身具や金製の馬具など、金色を志向したおびただしい数の副葬品が収められておりました。それらの中には中国や朝鮮半島から直接もたらされたものもあれば、日本に移住してきた工人たちの手で作られたもの、あるいは製作技術を受け入れながら日本独自の発展を遂げたものなどがあり、さまざまな交流のありかたを私たちに伝えております。

今回はそれらの中から代表的な副葬品・出土品を選び、「金飾の古墳時代-副葬品にみる日韓交流の足跡-」と題する特別陳列を開催することにいたしました。韓国国立慶州博物館との共同主催による「黄金の国・新羅 -王陵の至宝-」の開催とあわせて、わが国における仏教文化以前の装飾芸術を広く鑑賞していただき、その意匠や技術の共通性に当時の日的交流の歴史を再発見していただければ幸いです。 この機会に互いの文化への理解がますます深まることを願ってやみません。

最後になりましたが、本展の開催にご協力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

平成16年7月
奈良国立博物館長 鷲塚泰光

中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙小傷、小汚れ、折れじわ。ページ小黄ばみ。もちろん読む分には問題ありません。24351

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。ご理解の上、ご購入下さい。