1999年 187ページ

当館では丹波コレクションを中心とする浮世絵を約7,000点所蔵しており、その うちの約400点が「横浜浮世絵」とよばれる開港後から明治前期の横浜を描いた浮 世絵です。 このたび 「横浜浮世絵と近代日本-異国"横濱 " を旅する-」と題し、 当館所蔵の浮世絵を中心に、 展覧会を開催する運びとなりました。 また、本年は 安政6年(1859) に横浜が開港して、 ちょうど140年にあたり、本展示を催すには、 ふさわしい年であります。
この展覧会は当館が推進している博物館調査研究活動の成果であり、 外部から 招いた研究者と当館学芸員がつくりあげました。 この展示は浮世絵を鑑賞するだ けではなく、 浮世絵という絵画資料から、 どのような歴史が読みとれるのか、と りわけ、幕末開港当時の横浜がどのような状況であったのかを追究しました。浮 世絵と解説文により当時の横浜の世相をよみとっていただければ幸いです。
平成11年3月6日
神奈川県立歴史博物館館長
北村纪男

表紙小傷程度で特に目立った傷や汚れはありません。

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