昭和48年　610P
まえがき
本書は、わが国近世の武家領・知行制に関する著者の論稿を、収録編述したものである。日本の封建制の一環を担う幕藩制を、主として知行制の側からとりあげてみようとしたもので、個別武家領の支配構造の研究を主 し、関連諸研究をこれに添えるかたちをとっている。
作品がすべてを語っている、といわれている。
なるべく、実証的・構造的な解明を心がけたつもりであるが、この拙ない小著が、斯学のためにマイナスにな ように希うばかりである。
この研究にお寄せいただいた恩師・先学・知友・史料所蔵者の方々の御教示と御芳情にたいして、この機会に て心から厚く御礼を申上げる。御芳名を略させていただく非礼を御諒恕たまわりたい。
本書の成るにさいして、特に御高配をいただいた豊田武教授、伊東多三郎教授に深謝の辞を申上げる。本書の については、文部省科学研究費補助金(研究成果刊行費)の交付をうけ、日本学術振興会のお世話をいただい 関係各位に深謝の意を表する。
一九七〇年一〇月

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