平成7年　474P　部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

満州と開拓の歴史
ソ連参戦前後の事情
敗戦後の国内事情
引揚と援護活動
満州開拓大阪小史
アンケートにみる義勇隊に入った動機
座談会
個人手記
自興会50年のあゆみ
自興会の誕生とその活動
訪中訪ソ記
中国残留日本人孤児
希望の園の設立運営現況と今後
21世紀に向かって飛躍する大阪


大阪府は、これら引揚開拓民の救済に援護会を設立し て、援助の手をさしのべたものの、それだけではどうに もならぬ情況でありました。

このような現状では、私たちとしては自らが起ちあが るほかに途がなく、昭和二十二年一月。約三百名の同志 が集まり自力厚生を図ることを目標として、祖国復興と 未引揚者の救恤を願い「大阪府引揚開拓民自興会」を結 成。会長に大阪第四中隊長の上田穰氏を選出しました。

事業として、引揚者の就職指導援助、府援護会事業への 協力、未引揚促進運動等々東奔西走する日々が続きました。

昭和二十四年十月、第二回総会で、上田会長が辞任さ れ、後任会長に私が選任されました。また、この総会で、 GHQ・日本政府には引揚促進陳情請願を大阪府には助 成金の増額を要請することを議決しました。それとともに世話課と協力して、大阪府送出義勇隊・開拓団の実態 調査を実施し、また会運営の円滑化のための収益事業と して公衆浴場を経営すること等が審議可決されました。

昭和二十六年十月五日、大阪市天王寺区の一心寺に、 私たちの念願であった「満州開拓物故者の碑」を村岡援 護会副会長の肝いりで立派に建立することができ、七回 忌法要も盛大に執り行われ嬉しい限りでありました。
昭和二十六年十月十六日、大阪府引揚開拓民援護会が 解散し、その事業と財産を大阪自興会が引き継ぎました。 収益事業を始めるにともない法人格の取得が必要となり、 社会福祉法人大阪自興会に衣がえをして発展的に転進し てまいりました。

中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。外箱小傷。ご理解の上、ご購入ください。
もちろん読む分には問題ありません。1221