主に封建制に関する本4冊

中世封建制成立史論　河音能平
日本封建制成立過程の研究　永原慶二　背表紙ややシミ
幕藩体制史の研究・権力構造の確立と展開　藤野保　巻頭に記名あり
地頭及び地頭領主制の研究　安田元久

日本中世史研究の分野において、「地頭」に関する問題が、最も重要な研究課題の一つであることは言うまでも ない。そして本書の目的が、その課題の究明にあること、本書の題目に示す通りである。 しかしこの地頭の研究 は極めて重要なるが故に、当然種々の難解な問題が山積し、これを統一的に解明するには、秀れた才能と非常な 努力を必要とする。私はこの研究に取組んだものの、私の如き浅学韮才の身には、到底これを成就し難いもので あることを痛感せざるを得なかった。古くよりこの問題に関する研究が行われているにもかかわらず、種々の点 において学説の対立が残り、現在なお解決に至っていない論争点のあること周知の通りである。また近時、この ような地頭研究史の現状を反映して、この問題に関する研究が漸く活發になってきた。そうした状態にある今日 の時点において、鎌倉時代の地頭及び地頭領主制に関し、統一的理解を完璧な自信を以て世に示すことは、これ また全く不可能と言うべきであろう。それにもかかわらず、私が敢えて本書を世に問う理由は、まず第一に、戦 後比較的早く地頭に関する諸問題の研究に志し、若干の研究結果を発表してきた私自身が、その個別的断片的な 研究成果を統一的に綜合して、「地頭」問題に関する私自身の見解を学界に問う責任を感じていたからである。 して第二には、私の学問研究に関する一貫した考え方として、研究成果はたとえ不完全であろうとも、それをよ

外箱小傷、小汚れ、小破れ。2,3冊ぱらぱらとめくった感じでは書き込み・線引き見当たりませんが、見落としあればご容赦ください。もちろん読む分には問題ありません。

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。ご理解の上、ご購入下さい。