1993年　226P 　部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

神奈川大学日本常民文化研究
はじめに
本書は、神奈川大学日本常民文化研究所が昭和六三、平成元年度の 二か年に渡って行なった調査プロジェクト「海民の移動形態の研究」 の一冊目の報告書である。

ここで言う「海民の移動形態」とは厳密な定義づけをされた言葉で はない。漁民の活動のありかた、あるいは海を媒介としてつながる 人々のありかたを、その定住する村や土地に重点をおかず、動きその ものをテーマとして調査をすすめられないだろうかと考え、それをプ ロジェクト名に――ということは形容詞句をくだくだしく連ねない形 で―反映させようと思った結果の表現の選択にすぎない。換言すれ ば、かなり間口の広い表現として右記の言葉をもってきたことになる。

この調査は池田哲夫(当時両津市郷土博物館)、印南敏秀(愛知大 学)と私がそのとりまとめの責を負う主要メンバーであり、池田は佐 渡のイカ釣り漁を中心に、印南は金毘羅講の分布形態を中心に、香月 は五島列島の海士の暮らしを中心として各々調査を行なってきており、 本書はその池田担当分及び釜山水産大学の朴九軒先生(資源経済学科 教授)の講演記録を載せている。印南、香月のレポートについては二 冊目に掲載することになる。

朴先生は池田の調査過程において様々にお世話になった方であり、 私達はこのプロジェクトのなかで朴先生を日本にお呼びして研究会を 設けることを計画した。これは平成元年度中に行ないたかったのだが 諸事情により平成二年一〇月二日に、結果としては講演会という形で 神奈川大学で行なうことになった。

中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙小傷、小汚れ。ご理解の上、ご購入ください。もちろん読む分には問題ありません。
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