1999年 72ページ

開催にあたって

江戸時代、品川は江戸と上方を結ぶ幹線道路である東海道の第一 の宿場として栄えました。 また目の前に広がる品川沖の海は、 日本
各地からの物資を積んだ廻船の停泊地でもありました。 嘉永6年
(1853)のペリー来航をきっかけとした幕末維新の荒波は、江戸の 表玄関である品川にも押し寄せてきました。 東海道を、なにかしら の志を胸にした人たちが行き交い、 お台場が浮かぶ品川沖には、 巨大な蒸気船が碇を下ろすようになりました。
今回の特別展「東海道・品川宿を駆け抜けた幕末維新」 では、品 川と東海道の視点で、激動の幕末維新という時代を見てまいります。 品川を通過したり、 品川から旅立っていった有名無名の人物の足 跡と、彼らが品川や東海道沿いの人たちにどのような影響を与えた かをご紹介します。
いまの日本の社会の原型を作った明治維新の変革に、 品川宿や東 海道、そしてそこに住む人たちが、 どのように関わっていったかを 理解していただければ幸いです。
平成11年10月
品川歴史館長 児玉幸多

表紙小傷程度で特に目立った傷や汚れはありません。

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。ご理解の上、ご購入下さい。