平成27年 厚さ約1.2ｃｍ

吉田 貞子
木版画を始めて40年余りになります。 大小作品は 150点程になりました。
友人から画集の話があり、発刊に至りました。
私の郷里は新潟です。 千葉の学校にいた時に美術部の友達からの誘いで千葉市 民センターの版画教室に2人で参加しましたのが版画との出会いです。
教室では多色刷り版画の技法とバレンの作り方、刷毛の下ろし方などを習いま した。 多色刷り版は下絵を版木に裏返しに貼り元版を作り色数分摺り、各色の版 を作ります。 初めは多色刷りを創っておりましたが、 版の多さと色彩の難しさを 感じました。ある時、白黒の版画に出会い、 紙の白と墨の色に魅了され白黒の版 画を創りつづける事になりました。 雪国で育った事も影響したかもしれません。 その後 「版画を作る会」 船崎光治朗先生が主宰する会に入会し、 スケッチ旅行、 高山植物、版画の話など多くの事を教えていただきました。
版画家の船崎先生は、 北海道択捉島の文化や高山植物などの本の著作や、図鑑 の挿絵も描かれ、植物に詳しい先生でした。
私が版画を始めてまもない作品「立ち話」を、先生に見ていただき、「いいで すね。」とほめてもらった事が昨日のようです。
今まで版画を続けられたのも、 先生、版画を作る会の皆様のお陰です。感謝申
しあげます。
最後に私の作品は生活の一部、神、仏の精神性と季節の植物、花を取り入れた ものです。 未熟な拙い作品ですが観ていただければ幸いに存じます。
平成27年10月吉日

表紙小傷、小汚れ。

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。
また複数冊ご購入いただいた場合同梱発送を予定しております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。