2017年 132ページ 　

本書の内容は基本的に明治時代に井ノ口松之助によって記された死活自在 接骨療法 柔術整理 書と昭和30年代に藤田西湖 が表した拳法極意 当身殺活法明解の内容に準拠しています。

古流柔術の体系は、打・投・極の格闘技法のみならず、殺傷の技術である殺法、蘇 生法である活法、骨折・脱臼の整復である接骨法、さらには薬剤の調合法まで様々な 内容を含みますが、基本的に、経験をもとに積み上げられてきました。その時代時代 での医学的、生理学的な知識も加味されてはきましたが、その根拠や検証に欠けてい る点も多々あります。私は、武術が経験と実践に基づくものであるという性質上、医 学的な根拠の有無云々はそれほど問題ではないと思いますし、全部ひっくるめて貴重 な先人たちの知恵の結晶だと思います。本書の目的はあくまでも、古流柔術に伝わっ ていた殺法と活法の知識を紹介することであり、実践の技術書を作ることではありま せん。実際、本書の内容は、殺法術はもちろんのこと、活法も未承認の医業類似行為 ということになりますから、ほとんど使用や検証する機会はありません。これらの行 為を推奨することが目的ではないという点を、あらかじめお断りしておきます。 本書の内容は、基本的に明治時代に井ノ口松之助によって記された『死活自在接骨 療法 柔術生理書』と昭和三〇年代に藤田西湖が著した『拳法極意 當身殺活法明

表紙小傷程度で特に目立った傷や汚れはありません。

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。ご理解の上、ご購入下さい。