1991年 厚さ約1cm

ごあいさつ
三輪龍作「卑弥呼の書」展を開催いたします。
三輪龍作氏は1967年の「ハイヒール」による衝撃的なデビュー以 来、人間シリーズ展・初咲展・黒の風景展・萩風展・白嶺展など、従 来の陶芸の概念を打ち破る思想と彫刻的な造形により、常に斬新で 強烈なインパクトを与え続けてきました。
今回の「卑弥呼の書」展は、耶馬台国の女王として君臨した卑弥 呼に、日本女性の原点とロマンを求め、限りない時を経過して今なお初 初しく幻想的な美しさを連想させるエロスの象徴として表現されたものと いえましょう。 金色の「卑弥呼の書」は、破壊され風化しつつも燐燐と輝 きを失わず、その厚いページの中には愛や憎しみ、 生や死などの人間 の、 民族のドラマが記されており、 私たちに熱く思慮深いメッセージを
伝えています。
心ゆくまでご鑑賞賜わりますよう、ご案内申しあげます。
1991年6月
有楽町西武

表紙小傷程度で特に目立った傷や汚れはありません。

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。
また複数冊ご購入いただいた場合同梱発送を予定しております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。