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ごあいさつ
令和元年十月
文化財は多くの場合、つくられてから時間の経過とともに劣化することは避けられず、修復されることで、 長きにわたって伝えられてきました。そして、修復には専門的な知識や技術、そして費用が必要です。公 益財団法人住友財団は、平成三年より、文化財の維持・修復の事業に対して助成を行ない、これまでに 累計一一〇〇件以上もの文化財修復に貢献してきました。
本展覧会は、この助成事業が始まって三十年を迎えるにあたり、これまで助成の対象となった数々の文 化財の一部を展示し、その軌跡を紹介するものです。 東京国立博物館のほか、泉屋博古館(京都)、 泉屋 博古館分館(東京)、九州国立博物館でも同時期に開催し、当館では京都と九州を除く地域の仏像をご 覧いただきます。東日本大震災や能登半島地震で被災した仏像を含め、日本各地で大切に守り伝えられ 仏像をとおして、文化財保護の重要さをご理解いただければ幸いです。
最後になりましたが、貴重なご宝物をご出陣くださいましたご所蔵者の皆様をはじめ、開催にあたりご 支援、ご協力を賜りました皆様に、心から御礼申し上げます。

表紙小傷程度で特に目立った傷や汚れはありません。

なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。ご理解の上、ご購入下さい。