2017年　210P


慶応三年(一八六七)三月七日、渋沢栄一は
フランス・パリに到着しました。栄一は当時 二七歳の幕臣であり、パリ万国博覧会に参列 する将軍徳川慶喜の弟・昭武に随行していた のです。
栄一にとっては、これが初めての異国旅と なりました。約一年半におよぶ滞在中、栄一 の目に近代西洋社会は、どう映ったのでしょ うか。
本年は栄一が渡仏して一五〇年という節目 にあたります。この企画展では、パリから日 本にいる妻や家族に宛てた手紙や日記など、 様々な資料から栄一の欧州体験をたどります。 栄一にとって慶応三年の渡仏は、どのよう な意味を持ったのかを、あらためて考える機 会となれば幸いです。
最後になりましたが、本企画展開催にあた り、多大なご協力を賜りました松戸市戸定歴 史館をはじめ、多くの関係各位に厚く御礼申 し上げます。
二〇一七年春
公益財団法人渋沢栄一記念財団 渋沢史料館

表紙小傷・ややしわ。

注意事項
なお細部に至るまではチェックしきれない場合がありますので、書き込み・線引き・記名・蔵書印・値札等ある場合があります。ご理解の上、ご購入下さい。
あくまで一般的な中古品ですので、神経質な方・状態が気になる方はご購入をお控えください。