伊勢茶

三重県で生産される日本茶のブランドで、日本国内でも古くから知られる銘茶の一つです。三重県は温暖な気候と豊富な水源に恵まれており、お茶の栽培に適しています。伊勢茶の生産地としては、松阪市、度会町、大台町などが有名で、日本全国の茶葉生産量のうち伊勢茶が占める割合は高く、特に煎茶や深蒸し茶として親しまれています。

伊勢茶の特徴は、コクのある深い味わいと爽やかな香り、そして後味に残る優しい甘みです。また、茶葉が細かく柔らかくなる「深蒸し製法」を取り入れた製品が多く、濃い緑色が出るのも特徴です。この深蒸し製法により、旨味や栄養がしっかりと引き出され、風味が豊かになります。

伊勢茶は、地元の人々にとっても身近なお茶であり、日本茶の一つとして日常の食事やリラックスのひとときに楽しまれています。

喜多製茶は、三重県で伊勢茶の生産から販売までを手掛けている、創業66年の老舗の製茶業者です。喜多製茶は、三重県の豊かな自然環境を生かし、土壌作りから茶葉の栽培、製茶、加工、そして販売まで一貫して行うことで、高品質な伊勢茶を提供しています。この一貫した生産体制により、茶葉の鮮度と品質をしっかりと管理し、安心でおいしいお茶を届けることができます。

喜多製茶では、伝統的な手法と最新の技術を融合させ、風味豊かで香り高い伊勢茶を作り続けています。長年にわたり積み重ねられてきた経験と知識を活かし、味わい深い煎茶や香り豊かな深蒸し茶など、さまざまな種類の伊勢茶を取り扱っています。また、環境に配慮した持続可能な農法にも力を入れており、自然と共生しながら高品質な茶葉を育てています。

地元の人々をはじめ、全国のお茶愛好者にも愛されている喜多製茶の伊勢茶は、日常のひとときにぴったりな一杯として、多くの人々に親しまれています。

深蒸し茶（ふかむしちゃ）

深蒸し茶は、通常の煎茶よりも長く蒸して作られるお茶です。茶葉を蒸す時間が通常の2〜3倍程度に伸ばされるため、葉が細かくなり、抽出された際に濃い緑色が出るのが特徴です。この長時間の蒸しによって、渋みが抑えられ、まろやかな味わいと豊かな旨味が引き出されます。また、深蒸し茶は抽出しやすいため、短時間で濃い味を楽しむことができ、色鮮やかな深緑色も目で楽しむことができます。

主な特徴

• 濃厚でまろやかな味わい
• 渋みが少なく、飲みやすい
• 深い緑色と濃厚な風味

かぶせ茶（かぶせちゃ）

かぶせ茶は、収穫前に茶葉に覆い（かぶせ）をかけて日光を遮る製法で育てられたお茶です。通常、収穫の7〜10日前から茶葉に覆いをかけることで、茶葉の成分が変化し、旨味成分であるアミノ酸（テアニン）が多く残り、渋み成分であるカテキンが減少します。このため、まろやかで甘みのある風味が特徴です。色も深い緑色で、見た目にも美しいお茶となります。

主な特徴

• まろやかで甘みが強い
• 渋みが少なく、上品な味わい
• 鮮やかな深緑色

深蒸し茶とかぶせ茶はそれぞれの製法によって異なる味わいと香りが楽しめるため、好みに応じて使い分けるのがおすすめです。