①バッハ：半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903

②モーツァルト：ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 KV333

③シューマン：子供の情景 Op.15



イヴァン・モラヴェツ（ピアノ）

録音：1987、88年　　モラヴィッツ　モラヴェッツ



2015年に亡くなったチェコを代表するピアニスト、イヴァン・モラヴェツ。強靭なテクニックと独特の語り口で熱烈なファンを持った彼の演奏は、一期一会から生み出される奇跡の演奏で、根強い人気と高い評価を得てきました。当ライヴ録音のプログラムは彼の得意としたバッハ、モーツァルト、シューマンです。軽快なタッチが作り出す透明感ある美音と卓越した技術から奏でられる演奏には感動せずにはいられません。奇跡のようなライヴ音源です。



関根日出男氏（ライナー解説文より）

「ギーゼキングの再来といわれるモラヴェツの特色は、抜群の技巧をもとに、楽譜の行間を読み、珠玉を転がすような音を重ね、繊細なピアニシモとスフォルツァンドの強調で曲にリズム感を与え、ソステヌート・ペダルを巧みに用いて音の保持を行い、旋律線を浮き立たせている。しかも対旋律を強調することで、ポリフォニーを見事に醸し出している。テンポ・ルバートも冗漫ではなく、クレシェンドでは幾分アッチェレランドし、歯切れの良い自由奔放な音階的上昇下降パッセージは爽快である。そこにはいささかの誇張もなく、あらゆる作品に新しい息吹をあたえている。」



イヴァン・モラヴェツ

1930年11月9日、チェコのプラハ生まれのピアニスト。プラハ音楽院を経て、プラハ音楽芸術アカデミーで学ぶ。しかし、病気のため数年間演奏活動を休止せざるを得ず、本格的な活動は遅れた。1957～8年、ミケランジェリのマスタークラスで学び、1959年ロンドン・デビューを、1964年にはニューヨーク・デビューを果たす。その後も世界各国で活躍を続け、チェコを代表する名ピアニストの一人に数えられている。とりわけショパンの演奏解釈には定評があり、また、スメタナ、ヤナーチェクなどのチェコ人作曲家の作品も高く評価されている。



国内盤、帯無し、プラケース少しすれあり

盤面微すれありますが再生問題無し　14



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