◼️建設業における将来の担い手確保は喫緊の課題であることから、その取組としての現在の教育訓練は、個々の企業におけるOJT やOFF-JTが中心となっていて、安全管理等の基礎知識的に使用できる社内マニュアル等の標準化が求められています。
◼️特に、安全管理に関しては、「労働安全衛生法」等の法令関係の法律本は販売されていても、基礎的な知識・技能を教育するための汎用的なテキスト等が少ないです。
　そこで、技術士（建設部門）と労働安全コンサルタント（土木）の仕事での実務から得た知識と経験を踏まえて作成したテキストを販売いたします。
◼️記載内容は、圧縮力、引張力、曲げモーメント、せん断力、座屈及びこれら断面力による応力度など基本的な構造力学の知識を要する、建設工事における安全な仮設構造物の施工に欠かせない「型枠支保工」、「足場」、「風荷重の検討」及び「金属系あと施工アンカーの検討」等の各種強度計算例を記載しています。
◼️仮設構造物の構造計算には、法令上、特に定められた計算方法や基準というものがありませんが（組立てに関する法令規定はある）、仮設工業会等の技術基準・指針（風荷重含む）等はある。仮設構造物で扱う計算式や考え方は単純なものなので、「習うより慣れろ」でとにかく手を動かし、実際に計算を行えば理解できるものばかりです。
◼️ただし安衛則では、鋼管等の座屈許容応力の値を求める式（安衛則第241条）や型枠支保工にかかる最低限の設計荷重150kgf及び自重に対する水平荷重の割合2.5%あるいは5％（安衛則第240条）等、また足場の1スパン当たりの最大積載荷重400kgf（安衛則第571条）等が規定されている。
◼️構造計算を身につけて、仮設計画を労働安全衛生法関係の法令・指針等の規定遵守（※別冊に『ポイントで理解！労働安全衛生法』テキストがある）と仮設構造物の計算での安全性の両面から検討できるようになることが大切だと思います。
◼️壁つなぎを設置するとき、アンカーを打つために外壁に穴をあける作業等の外壁塗装等に損傷を与える作業は、あらかじめ、石綿事前調査結果の報告（改修は請負金額が税込100万円以上、解体は延床面積が80m2以上の場合）を電子申請する義務がある。
◼️安全教育のテキスト、参考書としてご活用いただければ幸いです。