この時代らしい
牧歌的な緑のコットンダックとフランネル生地の起毛が織りなす好配色

秋冬にインでもアウトでも使い回せる
厚手でのシャツ・ジャケット。


そのネル側に、
アメリカ製ビンテージのコロゾ・ボタンを取付け
コムデギャルソンの様なリバーシブル仕様にした1枚↑


サイズ：M
肩50cm 袖丈64cm 身幅62cm 着丈81cm


色・デザイン・シルエット、
生地の分量・堅牢な作り、全て服めてマサに90s全開。


ティンバーランドなどでも見られる
この時代を象徴する様な深いグリーンの色味に
経年で白んだ縦糸のフェード。
青から黄色までの色調が美しいチェックの裏地。

実用的でタフなワーク企画
大量生産・大量消費社会の為の鋳型とでも云ふべき、筒筒筒なボックスシルエット。

洗練されたフレンチワークの真逆ながら
アメリカの美学を感じさせる1枚。


マルタン・マルジェラ、田中オム、古いランクル好きにわ手にしてイタ大期待。


アメリカン・ハードコア・パンクの腰ネルシャツの元祖わCCRのジョン・フォガティとの事。
こちらも60年代からカート・コバーンまで続くネルの系譜を感じマス。


綿大国が生んだ、
タフな生地感でラフに着崩せる事から労働者・アウトドアの垣根を越えて、

90sからわ、
ストリートのドラッグ・ディーラー（←外仕事のブルーカラー）御用達になるのわ必定で
HIP HOPの方でも隆盛する訳デスが、

当時、アウトドア・ブランド側が、
売人に街角の広告塔になって貰い、商品をヒットさせたなどと云ふ逸話がネルソン・ジョージによって綴られてマス。


米国のスゴい所わ、

唯物を、
自分たちが所属する限定的で包括的なグループの忠誠心や精神性を表明する、神聖な道具とし、その文脈で書き換え、政治的な力とする事でして、

ネルやコルテッツ、バンダナや服の色1つを取っても、そこに地域性や民族性など自らの出自の起源としてアイデンティファイさせる。

云ふなれば、
「美学の政治化」「政治の美学化」でして、

成程アウトサイダーの寄り合い所帯が建国した
「民主主義」と云ふ名のスタイル・ウォーズの様相を呈すワケだ。

ソヴィエトとわ違う理由でインスタレーションが発展したことも頷けマス。
膨大な物が溢れかえった中で、物とゴミとを分けるその境界わ何か？と云ふことなのです。