映画スターの写真集を何冊も刊行しているドイツの出版社によるバルドー写真集。
ドイツ語版しか刊行されてないのですが、なぜ英語版を刊行しなかったのか、不思議なくらいに良い写真集です。
とくに初期のバルドー、まだスターになる前の頃の写真は貴重で本書で初めて見たものが多数あります。

スターになる前のバルドーについては、ロジェ・ヴァディムの自伝『我が妻バルドー、ドヌーヴ、J・フォンダ』に詳細が書かれています。
この自伝はじつに面白いのですが、バルドーを「発見」してスターにし、結婚もしてしまうバディムのバルドーへの熱中ぶりがよくわかります。
そこに描かれた10代のバルドーを想像すると、まさにヌーヴェル・ヴァーグへ向かって時代が変わり目のときの裕福な家庭のとてもモダーンな少女の姿が浮かんできます。
本書の初期写真には、そんな雰囲気がよく出ています。
それと撮影現場での写真もあって、それがまた良いです。
ちなみに廃版になってしまっているジャック・ロジェ監督のDVDボックスセットには、ジャン＝リュック・ゴダールの『軽蔑』のメイキングを撮った短編『バルドー／ゴダール』が入っているのですが、そこでのバルドーが映画本編以上に印象的でした。

本書はかなりしっかりしたハードカバーの造本で
写真のセレクトもレイアウトも良い、じつによくできた写真集です。

どこも高値で取引されてるようです。
こちらは自宅で保管しており、ほぼ見てもいない状態です。つまりほぼ新品と考えていたただいて問題ない状態です。

出版社：Schwarzkopf & Schwarzkopf
発行：2009年
ハードカバー：190ページ
サイズ：24.3 × 22.3 × 2.4 cm
言語：ドイツ語
状態：写真のとうり、若干のよれがありますが中身は汚れなし！全体に良い状態です。

発送は悩みましたが、メルカリ便にします。