HIOKI製アナログテスタ 3005。高級機との位置づけだったのでしょうか。

TAUT BANDメーター。内部抵抗が50kΩ/V と高い（一般は20kΩ/V）です。

携帯用取っ手（バンド）が付いています（上部を引っ張り出して使う）。また、ヒューズ以外に、リレー式回路保護が付いています。

1970年代の製品だと思います。



一般的にHIOKI製品は評価が高く、Sonyほどではありませんが、ファンが多いようです。しかし、ロータリースイッチまでプラスチックを多用する姿勢に私個人は疑問視しています。



本機の外観ですが、プラスチックの外装にはんだごてで傷められたところが、本体の右上角の側面（写真10）、下部側面（写真11）に見られます。他のところにも年代相応の傷やよごれがあります。



動作についてですが、ロータリースイッチは完全信用できる状態ではなく、ジャンクにした理由です。

いまの段階では接触不良やふらふらという状況ではありませんが、耐久性に？です。

計測確認したところ、許容精度については問題ありません。

DC 50μA（写真12）、1V（写真13, 14）、2.5V（写真15）、10V（写真16）。

AC 104V（写真17, デジタルテスタによる測定値は写真18、感電を避けるため、並列測定はしていませんでした）。

抵抗測定100Ω（写真19）、10kΩ（写真20）。

極性切替スイッチは動作OK。

電池室にサビや腐食跡はありません。

リレー回路保護に関し、RESETボタンは動作確認していません。



付属品は10年保存期の日本製マクセル単２乾電池新品１本です（写真1）。



テストリードは手元にないので、ご用意いただきます。他の写真に写っているものは撮影用であって、本出品に含まれません。



写真8のように、パネルの下側に突起が２つ付いています。ケースを外して電池交換する際、うまくずらしてください。

「HIOKI 3005」でググれば、当時の取説がまだ見つかります。ケースの外し方がそこに記載されています。