今日の造形〈織〉
アメリカと日本
1977展覧会
図録

1977年10月7日-11月27日
京都国立近代美術館
1977年12月13日-1978年1月29日
東京国立近代美術館
7 October -27 November 1977
The National Museum of Modern Art, Kyoto
13 December 1977–29 January 1978
The National Museum of Modern Art, Tokyo

織りの造形は,今きわめて活発な動向を示し, 美術の分野に
確間とした位置を築きつつあります。技法や素材などの制約を大胆に破って、自由な造形を開拓している作家も多く, また織りの枠内で仕事をする人達も,絵画への従属から抜け出て独自の美を追求しており,従来の織物という概念では律することのできない作品が生み出されています。これは近年とみに顕著な世界的傾向であります。
この展覧会はこうした世界の織りの造形を紹介するもので、本年は昨年にひきつずき,米国, カナダ, メキシコ, コロンビア, アルゼンチン, ウルグァイ, ブラジルの南·北アメリカ7カ国と日本をとりあげました。本展がこの新造形の将来に示唆を与えるとともに,染織界のみならすずひろく美術界全般に多大の影響を与えるものと信じます。
本展開催にあたり御協力いただいた出品作家,所蔵家各位ならびに各地の画廊関係者に深く感謝いたします。
1977年10月
京都国立近代美術館長 河北倫明
東京国立近代美術館長 安達健二
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