エチエンヌ・ヴィクトル・エクスブライヤ作　アート・メダル　
子供を守る大天使ミカエル　

突出部分を除く直径　25.0 mm
フランス　　20世紀初頭

幼い子供に寄り添う守護天使ミカエルを描いたメダイ。
空には星が、遠景には町が見えます。きっと夜の丘の上なのでしょう。子供は親とはぐれて家に帰れなくなったのでしょうか。しかし心配いりません。べそをかく子供の横にミカエルが降り立ち、力強い腕を優しく伸ばして、幼い子供を抱き寄せています。守られている子供も安心しきった表情で、澄んだ眼差しで天使を見上げています。

子供の隣にすっくと立つ長身のミカエルは、天の全軍を率いる将であり、最強の大天使です。本来は光の子ルシフェルと呼ばれる優れた天使であった悪魔の将サタンも、ミカエルにだけは勝つことができません。そのように強い大天使ミカエルですが、幼い子供に対してはその翼を広げ、寄り添うように守っています。子供を見守るまなざしの何と優しいことでしょうか。

ミカエルの右の翼（向かって左の翼）の先端近く、メダイの縁に、20世紀初頭のフランスで活躍したメダイ彫刻家、エチエンヌ・ヴィクトル・エクスブライヤ (Étienne Victor Exbrayat, 1879 - 1914) の名前が刻印されています。左の翼の先端近く、メダイの縁にはメダイユ工房のサイン (S. D.) が確認できます。

およそ百年前に制作されたアート・メダルであるにもかかわらず、まるで新品のように良好なコンディションです。

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