平成13年2月20日 発行。

菊川怜は、1978年2月28日生まれ、埼玉県さいたま市出身、オスカープロモーション所属のタレントです。
彼女がデビューしたのは、1998年（平成10年）の女性ファッション誌の専属モデルとしてであり、それ以後、女優やバラエティ番組など活動の幅を広げていき、現在に至るわけですが、当時何より注目されたのは、彼女のプロフィールでした。
彼女は、あの東京大学工学部建築学科を卒業していたのです。
しかも大学受験では、東京大学理科一類とともに、慶應義塾大学医学部、早稲田大学理工学部にも合格していた（！）という、まさに才色兼備を表す華麗な経歴を持っており、注目度は今では想像できないくらい凄いものでした。
そんな彼女に、写真集でも教育書でもない、家庭料理のレシピ本の企画を持ち込んだあたり、編集者のアイデアの冴えを感じます。
掲載された料理はどれも、本当に家庭料理ばかり。
夜食や、おやつ向けの軽食メニューもあります。
特別な食材も調理器具も必要ありません。
ただ、彼女が控えめなナビゲーターとなり、各メニューのレシピはもちろん、成分やカロリーなど論理的効用もさりげなく解説する構成は、見ているだけで楽しい気分になり、これならちょっと作ってみるかという気になること、間違いありません。
興味深いのは、途中に掲載されている、彼女とのQ&A。
「小さな頃、どんなものが好物だったの？」という質問に対して、彼女の答えは何と「納豆です」。
何でも離乳食の段階で、母親が各種野菜と一緒に、細かく刻んだ納豆を混ぜていたとか。
栴檀は双葉より芳し、といいますが、納豆の香りが才色兼備への道を切り拓いたのかもしれません（？）

何かの受験を控えた方や、そのようなお子さんをお持ちの方はもちろん、手軽に規則正しい食生活の参考にしたい方には、絶対にオススメします。

写真のように、経年による色褪せやヨレが、表紙にありますが、それ以外は美品です。