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直径　約39mm
厚み 2.4mm
重量　26.9ｇ
比重 10.2

こちらは清朝末期に北洋造幣局で鋳造された「光緒元宝」銀貨です。光緒34年（1908年）に発行され、中国近代貨幣制度の象徴的な存在として知られています。この硬貨は、清朝末期の皇帝である光緒帝（在位：1875年～1908年）の治世を反映しており、清末の動乱の時代における経済的・政治的背景が刻まれています。

光緒帝の治世は、清朝が内外の危機に直面していた時期でした。西洋列強の進出に伴い、中国では経済・軍事の近代化が急務とされました。その一環として、銀本位制に基づく近代貨幣制度が導入され、全国各地の造幣局で銀貨の鋳造が行われました。この「光緒元宝」はその成果の一つであり、北洋造幣局（現在の天津市に所在）が鋳造したものです。

光緒34年はまた、清朝が滅亡に向かう過程で最も不安定な時期の一つでもありました。この年に光緒帝と西太后が相次いで崩御し、その後の辛亥革命（1911年）を経て清朝は終焉を迎えます。この硬貨は、清朝の終末期を象徴する歴史的価値を持つ品です。

デザイン特徴:
•表面：
中央に「光緒元宝」と刻まれ、その周囲に「北洋造」と「庫平七錢二分」の文字が配置されています。これは、この銀貨が北洋造幣局で製造されたことを示しています。
•裏面：
清朝の象徴である龍が精巧に彫刻され、上部に「34th YEAR OF KUANG HSU」、下部に「PEI YANG」の文字が刻まれています。この龍のデザインは、清朝時代の威厳を象徴するとともに、当時の美術的センスを示すものです。

祖父がコレクターで実家に眠っていた品です。鑑定はしておりません。目利きのある方は判断して下さい。

写真をご確認の上、ご理解のある方のみのご購入でお願い致します。