ホッピーでハッピー読本

発行　　2000年8月22日初版1刷
発行社　アスベスト
カバー絵　日比野克彦
特別協力　ホッピービバレッジ株

今や関東のみならず、全国の居酒屋に置かれているホッピーですが、その昔は関東でも特定の安酒呑み屋にしかなかった、とびきりの安酒呑み御用達のアイテムでした。　

そうです。ビールが高くて呑めない労働者階級の代替え飲料です。ビールのホップ味もどきで、名前がホッピーだったのです。このネームも本当に良いですが、甲類焼酎をホッピーで割れば、手軽にビール気分を味わえる魔法の炭酸でした。しかもアルコール濃度は、自分好みで変更できます。

今や、焼酎の割り材として盤石の地位を築いていますが、発売当初は、ノンアルコール・ビールとして企画されたそうです。小ネタですが、目から鱗です。

このホッピー紹介本、とても素敵なので、少しずつ紹介&推奨を増やして行く予定です。今、メルカリに出品されている【ホッピー本】、とても安価と思います。その理由は、少しずつ明らかして行きたいと思いますが、この読本は製造・発売元であるホッピービバレッジ社公認本です。

まずは、なぎら健壱のホッピーとの出会い話。時は1973年頃、建設作業員のアルバイト時代。仕事終わりの飲み屋、ビールを注文するなぎらに、作業員の同僚から、『こっちの方が安いぜ！』と勧められる。しかも、氷を入れると薄くなるので、氷なし仕様。結局、それからホッピーの虜に。

表紙アートは鬼才クリエイター　日比野克彦の作品。(なんと帯に、本人とホッピーの2ショット画像まで・・画像7)

そして中ページには、マルチクリエイター山田勇男のイラストで、ホッピーの広告が2ページあります。(画像8)

更に、安西水丸のホッピーミステリー小説と挿し絵も収録。更に更に、ちょっとテイストを変えて、ナメダルマ親方の6コマ漫画もあり、ホッピー好きのアーチスト作品を惜しげもなく収録した内容はコスト無視で、必見もの読本です。

更に、ホッピー工場見学、ホッピーの美味しい飲み方解説、ホッピー常設の優良店の紹介等、あっという間に、ホッピー通になれる素敵な内容です。

現品は、初版1刷りで、24年間自宅保管ですが、目立った汚れはなく、経年劣化も少ない状態です。ホッピー好きの方に！