⚫︎甲子園と令和の怪物
柳川 悠二
定価946円
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2022年4月10日、プロ入り3年目にして完全試合を達成したロッテ・佐々木朗希。
高校時代から最速163キロを記録し、令和の怪物と呼ばれたが、甲子園の出場経験はない。
2019年夏の岩手大会決勝では佐々木を擁する大船渡高校の監督・國保陽平が、故障から守るために登板回避を選び、チームは大敗。
当時、國保は佐々木を含む部員たちにも、決断の理由を説明していなかったが、3年弱の時を経て著者の長時間にわたる取材に応じた。
当時32歳の青年監督はなぜ、衝撃の登板回避を決断できたのか。
当時の大船渡の部員、全国の強豪校への取材から佐々木の登板回避を契機とするように、高校野球の常識が大きく変容したことが明らかになる。

⚫︎戦略で読む高校野球
ゴジキ
定価1100円
熱戦の裏側にあった戦略と戦術
打撃記録を塗り替え複数の投手陣が起こした革命─2000年の智弁和歌山
1試合平均8点以上の打撃力と二枚看板─01年の日大三
本塁打ゼロでも木内マジックで全国制覇─03年の常総学院
勝負強さが呼んだ春夏連覇の挑戦─04年の済美
歴史を変える強力打線─04年の駒大苫小牧
二人のエース格の力で打撃から守備のチームへ─05年の駒大苫小牧
斎藤佑樹vs田中将大で見えた圧倒力─06年の早稲田実業vs.駒大苫小牧
常勝軍団への道を作った強力打線─08年の大阪桐蔭
強力打線とエースが前年の課題をデータから改善し春夏連覇─10年の興南
10年前に劣らない打撃力と世代トップのエースで夏制覇─11年の日大三
藤浪・森を中心としたチームビルディングで春夏連覇─12年の大阪桐蔭
高校野球100年プロ級の投手陣と強力打線で栄冠に─15年の東海大相模
投打の運用力で春2連覇と春夏連覇を達成した最強世代─18年の大阪桐蔭
盤石な投手陣と抜群の運用力で白河の関越え─22年の仙台育英
先駆的なマネジメント術で三冠を達成─22年の大阪桐蔭

2000年以降の優勝校の全データ収録
しごきのような練習で選手を鍛え、ひとりのエースが完投し、スモールベースボールで勝利をもぎ取る…
そうした高校野球の在り方は大きく変わりつつある。
気鋭の野球著作家が、2000年以降に甲子園を制したチームの戦略や戦績、個人成績などを多角的な視点から分析。