創業１８６１年のドイツの名門老舗時計メーカー「ＪＵＮＧＨＡＮＳ（ユンハンス）」社の木製のゼンマイ式置時計です。ゼンマイのネジに書かれたカタカナからウエストミンスター式と推察されます。



中の金属板中央部に八芒星（はちぼうせい）にJマーク」の社章と「ＪＵＮＧＨＡＮＳ」の社名があります。ユンハンス社が8芒星の社章を使い始めた1890年以降、文字盤6時の下の「ＭＡＤＥ　ＩＮ　ＧＥＲＭＡＮＹ」の刻印から、東西分裂の１９４８年までの製品だと思います。なお、分裂後の西ドイツ製は「ＷＥＳＴ　ＧＥＲＭＡＮＹ」が通常の表記です。




文字盤の３ヶ所にゼンマイ巻穴があります。


なお、文字盤3時の外側にチャイムをオフにできる小さなレバーがついています。





ウエストミンスターチャイムとは、「イギリスのウェストミンスター宮殿の時計塔（ビッグ・ベン）が奏でるチャイムのメロディのことで、日本でも耳にすることが。「キーンコーンカーンコーン」と言えば分かるのではないでしょうか。



文字盤の状態は写真をご覧ください。ガラス面にキズやヒビなどはなく、ガラス扉はしっかりと開閉できます。古いものなので木の本体に傷などはあります。

戦前か終戦直後ごろ船で港に入ってきたこの時計を父の従兄弟が譲り受け、昭和40年頃までは動いていたと伝え聞いています。おそらく手彫りであろう本体の模様や文字盤のデザインが美しく、動かなくなった後も令和の時代までインテリアとしていつも部屋にありました。動かした時に落ち着いた音がするので、修理して動き出せばきっと味わい深い音が奏でられるであろうと想像します。



大きさや重さはおよそ次の通りです。

高さ（床面から1番高いところ）で26.5㎝、横幅58.2ｃｍ、奥行14.5ｃｍ、重さはどっしりと４.25ｋｇです。



１９４８年以前の製品で、少なくとも３／４世紀を超える経年です。年製は不明ですが、ビンテージ、あるいはアンティークと言えるドイツの名門老舗時計メーカー「ＪＵＮＧＨＡＮＳ」のゼンマイ式置時計です。

昔ながらの時計なので修理をして時計としても良し、味わい深いインテリアとしても良いと思います。

素敵な商品ですが時計としてはジャンク品です。ご理解の程お願いします。

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