初期アンティークビスクドールです。キッドボディ、クローズドマウス、固定目、色白、もちろんmadeinGermany(最盛期の1892年以降)無しの初期ドールの特長をすべて満たしています。
(これらの特長をそれぞれ持つものは時代をくだっても製造されていました。つまり、固定目やクローズドマウスだから初期、と限定できません。逆に、スリープアイやオープンマウスなら初期ではないです。
追加ー大量の国籍不明のドールが席巻し、フレンチが苦境に立たされた為、国籍かメーカー名を入れる取り決めが1892年あたりにできたそうです。従って、Germanyが無ければ初期、ではなく、初期〜最盛期。しかもその後もGermany無しは一部製造されていましたー
刻印はH一字のみ。調べると、Heinrich Handwerckがこの刻印を使っています。詳しい方によると、本によってはハンドヴェルク以外にもHは使われていたそうで、不明メーカーの可能性もあります。(初期アルファベットケストナーにもHがありますが、このサイズならFなので違いますが、例外はあるかも)前の持ち主の方は詳しくて、1885年あたり特有のキッドボディで、ケストナーやアルトベック&ゴットシャルクが使っているそうですので、この2社の可能性は高そうです。
絹の古い、ダメージのあるドレスはボディにぴったり沿っていますので、オリジナルかもしれません。下着類もオリジナルかと思います。穴の空いた靴下は年代不明。かなり古い革靴はかなり大きめで、前の持ち主様が脱げないよう縫い付けています。
画像1のボネはヴィンテージの手持ちの物。ご入用ならお申し出ください。

モヘアのウイッグも古い物ですが、一度剥がされているので、オリジナルの確証はないです。
目はペーパーウェイトアイ(目玉焼き状に、瞳が白目から盛り上がっている。詳しい方に教えていただきました)のオリジナルセット。表面に傷はありません。
ドレスを脱がす勇気はありません。
おがくず漏れはありませんが、当然ダメージのあるものとお考えください。
クリングやケストナーの初期は複数おりますが、このドールはまるで違う顔、かなり希少です。口元の造形と着色が、まるで柔らかいのでは？と疑うほど素晴らしいと思います。アンティークドールの沼にどっぷり浸かった方向きドールです。

約35cm スタンド付き
#ぽるちドール