昭和の名工、北折忠直による昭和39年製（1964年）のオール単板クラシックギター（ガットギター）です。

YAMAHAのハードケースに入れてプチプチ梱包して発送します。

単板メイプルを使った当時の最高クラスの高級手工品となります。

ブリッジのサドルを見ると、全ての弦に対してピッチ調整がしてあります。（一般的に、どのギターもフレットで音階を生み出す構造のため、微妙にピッチが厳密には合いません。そうしたギターという楽器本来の欠点を補うための工夫です。）

ここまで手の込んだ仕様のブリッジは、今まで見たことがありません。
数百万円レベルのギターでもお目にかかることはほぼできませんので、非常に貴重です。
昭和の日本の名工の実力がひしひしと感じられる逸品となっています。

ラベルは和紙で、とても品があり高級感があります。かなり品質の良い和紙のように見受けられますが、ラベルにここまでこだわるギターも見たことがありません。

表板は単板スプルースで、塗装は極薄のラッカーだと思いますが、いわゆるウェザーチェックが入ってビンテージの風格が出ています。
指板は縞黒檀かハカランダのいずれかかと思いますが、グレードの高いものを使用しています。

私は中出阪蔵や矢入一男の1960年代のオール単板手工品も持っていましたが、この北折ギターのほうが造りに手がこんでおり、工芸品としての価値が比較にならないほど高いと感じます。

また、サウンドのレベルも北折ギターのほうが個人的には優れていると感じました。とくに和音の分離が良く、みずみずしい透明感ある音色が特徴的です。

フレットはほぼ100%残っています。
弦高は12フレットにて、6弦3.0mm、1弦2.4mmです。
初心者の方にとても弾きやすい弦高となっています。高い弦高がお好きな方は、サドルに骨や木などの素材を貼って高さ調整するのをおすすめします。

弦長はナットからサドルの真ん中までで測ると655mmでした。

今週に出品終了するかもしれませんが、あらかじめご了承ください。