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１９９９年１月２５日　 第１刷発行

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本の概要
メディア掲載レビュー
日本の産業発達史に対する新視点
自動車を軸に産業が如何に展開していったかについて新しい常識を唱える
明治期の日本の産業は官営工場がリードし
それを払い下げることによって民間に移転した
著者はこうした"歴史的常識"に異を唱える
もっと下からの視点を重視するべきではないか
独自に研究に打ち込む発明家や職人の力を評価するべきではないか
こう主張する材料として自動車を題材に選んだ
日本初の自動車を作った山羽虎夫
見よう見まねで量産を目指した東京瓦斯電気工業の技術者たちそしてトヨタ自動車を作った豊田喜一郎
彼らを例に引いて話を進め,以下のようなストーリーを展開する

一つの産業が成立するためには官営工場が1軒あるだけでは不十分
周辺を支える産業との「つながり」が大切だ日本の従来手工業は西欧から入って来た機械に触発されて混血技術を生みだした
この結果混血技術は飛躍的に生産性を高めたり輸入工業材料の特徴を見抜いてそれを利用した新製品を作り出す力量を持っていた
それがお互いに刺激しあい現在の自動車工業が作りだされたのである

内容（「MARC」データベースより）
自動車を作ろうとした日本人が作ろうとすることを通してまた自動車を街に走らせようとしてどのような現実を発見したか?
産業と技術にみる20世紀の日本の姿


「自動車が走った 技術と日本人」
中岡哲郎
定価: ￥ 1200

#中岡哲郎 #本 #日本文学／評論・随筆