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チンパンジーの政治学 猿の権利と性／フランス・ドゥ・ヴァール(著) です。

「政治の起源は、人間性の起源より古い」
ヴァールはこのことを、2000エーカー(約245万坪)の半自然的な放飼場で、チンパンジー集団が行っている社会生活を長期間にわたる観察で証明して見せた。チンパンジーたちも集団生活を送るためにはリーダーを必要とするが、腕力で現在のリーダーを倒しても他のチンパンジーたちはそれをリーダーと認めないので
ある。リーダーを目指すチンパンジーは周到な根回しを行わなければならない。他のチンパンジーには各自の思惑があり、自分に都合のよいものをリーダーに推
す。リーダーになるためには、各グループのボスたち(メスグループのボスたちも)の思惑を理解して利権を約束して協力を得なければならない。また、直接権力闘争に参加しないチンパンジーたちは日和見主義を決め込んで、どの場面でどう動けば利益が大きいかを判断する。チンパンジーたちは、政治の世界に熟達しており、マキャベリの法則がぴったり当てはまるのだ。本書を現在の日本の政治家たちにオーバーラップさせながら読むと、彼らの次の行動が読めるような気分にさせられて非常に興味深い。

今では入手困難となっております。この機会にいかがでしょうか。

サイズ:約21.6cm×約15.7cm×約2.6cm
素人採寸のため、若干の誤差はご了承下さい。

コンディション: 平成18年9月21日第1刷発行。帯にスレ・ヨレがございます。表紙カバーにスレ・ヨレがございます。天・小口・地にスレ、一部薄汚れがございます。以上によりコンディションを"やや傷や汚れあり"と設定致しましたが、その他書き込み・線引き等なく、概ね良好な状態です。簡易クリーニング済み。中古品にご理解頂ける方のみご購入下さい。

ご検討下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。