久保工業所製、超大型ペン先付き18金ペン先万年筆のご紹介です。

モンブラン149よりもずっと大きく、実にふくよかに撓う極上の滑らかさを持った金ペン先がつけられています。

ペン先は長刀研ぎの元となった鉈研ぎ形状に仕上げられ、縦の角度によって線の表現力がぐんと違ってきます。

パーカーやペリカン、モンブランなど様々な万年筆を扱って来ましたが、久保さんのペン先と同じ土俵に上がることの出来る万年筆すら一本もありませんでした。

人生最高の万年筆、上がりの一本となりましたが、金欠のため出品に至りました次第です。

現代でインク止めの金ペン先つき、漆塗りの万年筆を購入しようとすれば、並木製作所、もしくはパイロット社の出している20万円以上するものを選ぶしかありません。
また、軸は酒井栄助氏の挽き出した超巨大な軸に、極上の手触りの黒蝋色漆がふんだんに塗られた非常に豪奢な極太軸です。

ペン先は手持ちで一番柔らかく撓うものに取り替えてあります。

極太BBサイズのたっぷりとした天然イリジウムポイントと極上の柔らかさを誇るペン先との取り合わせは最高で、個人的には人生で一番の心から癒やされる快い筆記体験を味わえました。

また、購入後取引メッセージ欄にてご希望の方には、個人的にこの万年筆のイメージに合うと感じた、大正時代に記され、現代で復刻された岩波文庫の古い短編集をおつけ致します。